ラシーネ西東京トピックス
ラシーネの支援は、「常に感じ 常に考え 常に準備する」ことで成立するものと考えています。私たちがどのように「感じ」「考え」「準備」しているのかにつきまして、毎週月曜日にキーワードと共にご紹介してまいります。私たちの目指す支援についてご理解の一助となれば幸いです。
「正確さ⇒流暢さ⇒熟達」
寒くなり、コートやジャンパーを羽織る機会が増えています。幼少期の時期を知っている利用者の方などが、おしゃべりをしながらだったり、よそ見をしながら羽織っている様子を見ていると、「小さい頃はボタンが互い違いだったり、ファスナーをうまく留められなくて四苦八苦していたなあ」と思い出して、成長ぶりに思わず顔がほころんでしまいます。
スキルの成長という観点で見てみると、初めは「正確に」行うことが求められます。その段階では多くの場合たどたどしい様子が見られます。そして、たどたどしいけど「正確に」行うことを繰り返していると、次第に「なめらかに」行動するようになります。そして、さらにその行動を継続していると、まるで「自動的に」行っているように、そこに多くの注意を向けなくても行動できるようになります。これが、「正確さ⇒流暢さ⇒熟達」という成長の過程となります。まだ「正確さ」があいまいな段階で「早くして」とか「時間がないよ」と急かしても「なめらかに」行動するのは難しいといえます。あくまでも、繰り返しながら自然と「なめらかに」行動することを期待した方がよいのかもしれません。そのように考えると、繰り返しの行動が必要になるわけで、できないからといって行動の機会を奪わないことが大切ですし(機会の保障)、繰り返したいという気持ちを支えること(動機づけの支援)が肝要だと、私たちは考えています。
みんな、あの頃から成長したね。ありがとう。