ラシーネ西東京トピックス

2021年12月13日
今週のキーワード

ラシーネの支援は、「常に感じ 常に考え 常に準備する」ことで成立するものと考えています。私たちがどのように「感じ」「考え」「準備」しているのかにつきまして、毎週月曜日にキーワードと共にご紹介してまいります。私たちの目指す支援についてご理解の一助となれば幸いです。

 

「構造化」

自閉症スペクトラムの支援に関して「構造化」という考え方は、今やスタンダードとも言えます。「構造化」というとパーテーションで仕切ったり、イラストなどを使用したスケジュールなどが頭に浮かぶ方も多い状況ですが、「構造化」は単なる間仕切りや視覚的支援ではありません。

「その人それぞれの、理解のしかたに合わせて環境を分かりやすく作りなおすこと、情報を分かりやすく提示すること」が「構造化」となります。平たくいうと「それぞれの人にとって、分かりやすく、伝えやすい環境づくり」といえるかもしれません。

「構造化」をたくさん取り入れると、「パーテーションの中でしか生活できない」「スケジュールがないと動けない」「変化に対応できなくなる」といった声もよく聞きますが、「構造化」の効果として、「安心して生活できる」「自立して行動できる」「変化に柔軟に対応できる」なども数多く示されています。まるで正反対の成果が出ているのです。

また、成果の程は別としても障害があるなしに関わらず「分かりやすい、伝えやすい」環境で生活する方が「安心して」、「自分らしく」生活できるに違いないと私たちは考えています。

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